アブグラントの評価とセット効果

セット効果

ストーリー

アブグラントには暗闇の中でうっすらと残された、「ジーウ」という名前があった。
ジーウの父親は工房の研究員だった。工房で受けた改造のおかげで彼はランカーとして名を馳せたが、代わりに工房からある仕事をさせられるようになる。誰にも知られてはならない、穢れた仕事を･･･。最高の追手であり残虐な暗殺者は、そうして作られた。

ジーウの父親がイデアというAIによって殺害された時、彼にイデア追跡命令が下る。ジーウは「復讐」ではなく「命令」のために動いた。彼に塵ほど残された人間性が、復讐という概念を理解できなかったのだ。

イデア追跡任務は、これまでのどの任務よりも難度が高かった。ジーウはさらなる改造を必要とし、名前の代わりに「アブグラント」というコードネームを与えられた。ジーウが「アブグラント」となったその時、彼のメモリーにあるメッセージが浮び上がる。それはずいぶん昔に、彼の父親が刻んだコードだった。

『コードネーム：アブグラント。イデアの根源は深淵でのみ見つけられる』

肉体を捨て、名を失った。コードネーム：アブグラントには、もはや追うべき理想のみが残った。